心にうつりゆくよしなしごと

心に思い浮かんだどーでもいいこと。

ふと思ったこと

フォロワーのツイートで「最近の情勢は医療従事者を消耗品のように扱っている節がある」という言葉を見かけて。

 

そんなことは今に始まった話ではないな、と。

 

今だからクローズアップされているけれど、結局こんなときばかり持ち上げられてもいい気持ちはしないよねっていう。わたしだけかもしれないけれども、

は?

という気持ちです。募金は単純にありがたいですが。(運送業販売業の方にも支援して)

 

 

わたしは看護師だから看護師を例に出すけれど、毎年約5.5万人が国家試験に受かって世の中に出ているのに現場では人が足りないって言い続けているわけで。(結婚妊娠出産でいなくなることも多いから仕方ないんだけどね、わたしもいずれするしね。)

 

学生時代から死ぬ思いで実習乗り越えて、就職してからも精神を病み、辞めていった大学の同期が何人いただろうか。同期で都内就職した子の10%くらいはもう辞めて他のところで働いていたりするわけです。幸い今わたしのいる病院の同期はまだ誰もいなくなっていませんが。そりゃ人も足りなくなるわ。採用人数増やせばいいと思う人もいると思うけど、そうすると教育が行き届かないからまあ厳しい。

 

何で精神身体を病んでいくかは人それぞれだと思うけれど患者との関わりでダメージを負うこともある。顔面もお腹もグーパン喰らったよ。わたしはこれが完全にトラウマと化してる。特に顔面はまだ怖いし、暴れてる患者見ると動けなくなる。涙も出てくる。重度の認知症のお爺さんお婆さんに何言ったってだめなわけ。

そして時々見かける身体抑制の話。これだって最小限にしろとお達しが出ていてそれに従う他ないけれど、まあそのお陰で転ぶ転ぶ。責任は全部こっち。そんなんメンタル削れますよ。

 

それで今回コロナが流行って、物資も足りない環境下で医療の質を落とさずに人命救いましょうって。わたしたちは神でもなんでもない。医師だってそうだ。

救急搬送→入院決定までの労力すごいかかるわけですよ。コロナ疑いってだけで。感染対策フル装備で何人もの人員を割いて対応する。それ以外のもともと救急で治療を受けている方とか他の診察待ちの方は少ない人員で対応しないとならないわけです。分身したいだろうよ。

 

 

色んな背景があって、ということを分かっていて「消耗品」というワードを使うのは別にいいと思うけれど、深く考えずに表現をしていたとするならごめんなさいわたしは受け入れられない。該当ツイ消したってことはきっとどこか引っかかるところがあったんだと思っていますけど。

 

確かに私たちは最前線で働く消耗品みたいなものだけど、

それは同じ立場になってから言ってくれ。

消耗品になってから言ってくれ。

 

そんな消耗品だけど

誇りを持って仕事しているんだ

わたしもそう。

 

だからあまり、そういう言葉は使わないでほしい。

消耗品だと自覚したくないんだ。